私は中学校の教師・平田と申します。私の勤務する学校は公立で、何かと問題が多く生徒への対応に悩む日々です。
今日も実はある生徒宅への家庭訪問…新年度から新しく担任したクラスへの家庭訪問は通常4月中に終わらせるのですが、1人、親御さんの予定がたたずに今月にずれ込んだ生徒がいまして…
その生徒こそ、最近心配な問題の渦中にある子なのです。
その生徒の自宅は昔からの穏やかな住宅街にある一軒家。
このあたりの他のお宅と同様に、豪華ではありませんが、手入れも行き届き温かみのあるお家です。
それはその子の優しい性格を裏付けているようで、それだけにいま彼が、いえうちのクラスが抱えている問題をどうご家族に説明すればよいか、私の心は曇るのでした。
呼び鈴をならすと出てきたのは意外にも、私の生徒よりはやや年上の少女でした。
彼〜稲森譲というのですが〜の家族構成が頭をよぎります。
「平田先生ですね。譲の姉の恭子です。お待ちしておりました。
ただ申し訳ありませんが、母は今・・・」
今日はお母さんに在宅していただき話を聞いていただく予定だったのですが、一時外に出られているとのこと。
その少女は生徒のお姉さんで、母親の不在を詫びながら、私を居間へ案内してくれました。
お姉さんは高校生のはずですが、もう学校から帰ってきたのでしょうか?明るいうちに自宅に帰っている高校生も今時珍しい気もしますが、弟の家庭訪問ということで、母親を助けるために早く帰ってきているのでしょう。
稲森一家は共働き、お母さんもフルタイムで働いていますから、
今日有休なり早引きなりで私を出迎えることは大変だったに違いありません。
さて、お姉さんが居間で待つ私にお茶を出してくれました。
白いブラウスに花柄のスカートが似合う清楚なお姉さんは、話し方もしっかりしていたので、私もついつい譲君のことを、うちのクラスのことを打ち明けたい気持ちになりました。
「お姉さんは、確かいま紫苑女子大の付属高校でしたね。名門ですよねえ…中学からそちらでしたっけ?」
「いえ、私は中学まで譲と同じそちらに」
「そうか、そうでしたね!うちの中学でも優秀で、そちらに合格されたのでしたね。」
教師の入れ替わりの激しい今は、卒業生に在学生のきょうだいがいても断片的な話しか入ってきません。
お姉さんとの会話で何とか思い出しつつも、私が気になったのは、この知的で静かなお姉さんの目が、うちの中学のことが話題に出たとたんにキラリと鋭い光を放ったことでした。
その眼差しに妖しいものすら感じ、私は目を伏せました。
「そちらの、譲の学校は…いまどんな様子なのかしら?」
「ええ、今日は実はそれで…」
一旦は話したくなった気持ちが引いてしまいそうでしたが、お母さんが戻る間までの間です。
「もしかして、いじめがひどくなっているんじゃないですか?」
突然核心を突かれて、どきりとしました。
いじめだけなら他の学校でもよくある問題と言えます。
しかしいま私のクラスではお決まりのように、いじめられているのが男子生徒、いじめているのが女子生徒なのです。
しかも特定少数のメンバーではなく、被害者も加害者も色々なメンバーが入れ替わり立ち代わりです。
それも何か事件の匂いがするとき、その場には必ず一人からごく数人のうなだれた男子生徒と、それを上回る数の殺伐とした女子生徒の姿があるのです。
何処で何をされたのか…彼らは何も言いません。
「いじめられる側がどんなことされているか、先生はわかっているんじゃない?」
男の直感というと笑われるかもしれませんが、私はそれらの事件に性的な匂いを感じ取っていました。
これが被害者が女で加害者が男なら、断固として事実を追求し、いや事実がわからない段階でも女子生徒を専門のカウンセラーに託すなどのはっきりとした措置を決断できたのですが、担任の私が男であるだけに、その心の危うさを感じ取って怯えながら方策に悩む日々でした。
お姉さんの微笑が怖い。
更に、すっくと立ち上がったお姉さんは高笑いするように言い放ちました。
「わかっているんなら、自分もされてみれば?」
それはどういうことかと問いただす間もありません。
私は髪をつかまれ顔を後ろに引き倒され、その口を彼女の口で…唇で覆うだけでなく舌をねじ込んできたのですが…
塞がれ、息をつく間もなくパンツのベルトに彼女のほっそりとした指ががっちりとかかりました。
今日の私は、被害者の一人と思われ、偶然まだ家庭訪問の済んでいなかった譲君の、その家庭との対話を通じて、何かわかることやできることを探ろうとしていたのです。
なぜその私が、この身体に直接問われなくてはならないのか・・・。
「い、いけないよ…きれいで優秀なお姉さんが、どうしてこんなことを…」
「それはね、女の子だって男を襲ってみたいからよ。特に10代のうちは、大人の男に興味津々なの。」
少女の指はベルトに手間取った後、私のワイシャツの胸元を掴みまた。
こうなるともう格闘です。
半袖のブラウスからすらりと伸びた白い腕は意外と力が強く、片腕が私を肩から押し倒し、もう片方はワイシャツを前のボタンから引きちぎり始めました。
「止めろ、止めるんだ…今ならまだ間に合う。
お母さんの戻ってこないうちに…」
「ああ、母ならまだしばらく帰ってこないわ。」
なぜ?と言おうとして私は言えなくなりました。
抵抗しているはずなのに、身体がすくむ。
本当は男の私の方が力が強いはずなのに。
ワイシャツの前をはだけられ、パンツのジッパーを下され、最後の砦だったベルトも外された時には、私の格闘はかろうじて手足を動かすだけのはかないものになっていました。花に襲われてバタバタする瀕死の蝶…。
「さあ・・・どこから頂こうかしら?」
彼女は私の身体にのしかかり、耳に、首筋に、乳首に息を吹きかけながら、その手を私のジッパーの中に差し入れてきます。
「すごいわ、こんなふうになるのね…大人の男は違うなあ・・・」
意に反して硬くなってしまった股間を下着の上から弄られ、私は思わず吐息を漏らしてしまいした。
徐々に湧いてくる快感を拒みたくて身を捩り、閉じてしまった目をうっすらと開いて彼女を見ると、彼女の方の目は爛々と輝き、目線がサーチライトのように私の身体の上を這っています。
待てよ、「大人の男は」って・・・?では彼女はまだ大人ではない男を犯したことがあるということか?
私の中で瞬間的に空白になっていた、譲君を含む男子生徒のいじめ問題が別の側面を持って蘇えってきました。
(続く)
(作者・美憂)
今日も実はある生徒宅への家庭訪問…新年度から新しく担任したクラスへの家庭訪問は通常4月中に終わらせるのですが、1人、親御さんの予定がたたずに今月にずれ込んだ生徒がいまして…
その生徒こそ、最近心配な問題の渦中にある子なのです。
その生徒の自宅は昔からの穏やかな住宅街にある一軒家。
このあたりの他のお宅と同様に、豪華ではありませんが、手入れも行き届き温かみのあるお家です。
それはその子の優しい性格を裏付けているようで、それだけにいま彼が、いえうちのクラスが抱えている問題をどうご家族に説明すればよいか、私の心は曇るのでした。
呼び鈴をならすと出てきたのは意外にも、私の生徒よりはやや年上の少女でした。
彼〜稲森譲というのですが〜の家族構成が頭をよぎります。
「平田先生ですね。譲の姉の恭子です。お待ちしておりました。
ただ申し訳ありませんが、母は今・・・」
今日はお母さんに在宅していただき話を聞いていただく予定だったのですが、一時外に出られているとのこと。
その少女は生徒のお姉さんで、母親の不在を詫びながら、私を居間へ案内してくれました。
お姉さんは高校生のはずですが、もう学校から帰ってきたのでしょうか?明るいうちに自宅に帰っている高校生も今時珍しい気もしますが、弟の家庭訪問ということで、母親を助けるために早く帰ってきているのでしょう。
稲森一家は共働き、お母さんもフルタイムで働いていますから、
今日有休なり早引きなりで私を出迎えることは大変だったに違いありません。
さて、お姉さんが居間で待つ私にお茶を出してくれました。
白いブラウスに花柄のスカートが似合う清楚なお姉さんは、話し方もしっかりしていたので、私もついつい譲君のことを、うちのクラスのことを打ち明けたい気持ちになりました。
「お姉さんは、確かいま紫苑女子大の付属高校でしたね。名門ですよねえ…中学からそちらでしたっけ?」
「いえ、私は中学まで譲と同じそちらに」
「そうか、そうでしたね!うちの中学でも優秀で、そちらに合格されたのでしたね。」
教師の入れ替わりの激しい今は、卒業生に在学生のきょうだいがいても断片的な話しか入ってきません。
お姉さんとの会話で何とか思い出しつつも、私が気になったのは、この知的で静かなお姉さんの目が、うちの中学のことが話題に出たとたんにキラリと鋭い光を放ったことでした。
その眼差しに妖しいものすら感じ、私は目を伏せました。
「そちらの、譲の学校は…いまどんな様子なのかしら?」
「ええ、今日は実はそれで…」
一旦は話したくなった気持ちが引いてしまいそうでしたが、お母さんが戻る間までの間です。
「もしかして、いじめがひどくなっているんじゃないですか?」
突然核心を突かれて、どきりとしました。
いじめだけなら他の学校でもよくある問題と言えます。
しかしいま私のクラスではお決まりのように、いじめられているのが男子生徒、いじめているのが女子生徒なのです。
しかも特定少数のメンバーではなく、被害者も加害者も色々なメンバーが入れ替わり立ち代わりです。
それも何か事件の匂いがするとき、その場には必ず一人からごく数人のうなだれた男子生徒と、それを上回る数の殺伐とした女子生徒の姿があるのです。
何処で何をされたのか…彼らは何も言いません。
「いじめられる側がどんなことされているか、先生はわかっているんじゃない?」
男の直感というと笑われるかもしれませんが、私はそれらの事件に性的な匂いを感じ取っていました。
これが被害者が女で加害者が男なら、断固として事実を追求し、いや事実がわからない段階でも女子生徒を専門のカウンセラーに託すなどのはっきりとした措置を決断できたのですが、担任の私が男であるだけに、その心の危うさを感じ取って怯えながら方策に悩む日々でした。
お姉さんの微笑が怖い。
更に、すっくと立ち上がったお姉さんは高笑いするように言い放ちました。
「わかっているんなら、自分もされてみれば?」
それはどういうことかと問いただす間もありません。
私は髪をつかまれ顔を後ろに引き倒され、その口を彼女の口で…唇で覆うだけでなく舌をねじ込んできたのですが…
塞がれ、息をつく間もなくパンツのベルトに彼女のほっそりとした指ががっちりとかかりました。
今日の私は、被害者の一人と思われ、偶然まだ家庭訪問の済んでいなかった譲君の、その家庭との対話を通じて、何かわかることやできることを探ろうとしていたのです。
なぜその私が、この身体に直接問われなくてはならないのか・・・。
「い、いけないよ…きれいで優秀なお姉さんが、どうしてこんなことを…」
「それはね、女の子だって男を襲ってみたいからよ。特に10代のうちは、大人の男に興味津々なの。」
少女の指はベルトに手間取った後、私のワイシャツの胸元を掴みまた。
こうなるともう格闘です。
半袖のブラウスからすらりと伸びた白い腕は意外と力が強く、片腕が私を肩から押し倒し、もう片方はワイシャツを前のボタンから引きちぎり始めました。
「止めろ、止めるんだ…今ならまだ間に合う。
お母さんの戻ってこないうちに…」
「ああ、母ならまだしばらく帰ってこないわ。」
なぜ?と言おうとして私は言えなくなりました。
抵抗しているはずなのに、身体がすくむ。
本当は男の私の方が力が強いはずなのに。
ワイシャツの前をはだけられ、パンツのジッパーを下され、最後の砦だったベルトも外された時には、私の格闘はかろうじて手足を動かすだけのはかないものになっていました。花に襲われてバタバタする瀕死の蝶…。
「さあ・・・どこから頂こうかしら?」
彼女は私の身体にのしかかり、耳に、首筋に、乳首に息を吹きかけながら、その手を私のジッパーの中に差し入れてきます。
「すごいわ、こんなふうになるのね…大人の男は違うなあ・・・」
意に反して硬くなってしまった股間を下着の上から弄られ、私は思わず吐息を漏らしてしまいした。
徐々に湧いてくる快感を拒みたくて身を捩り、閉じてしまった目をうっすらと開いて彼女を見ると、彼女の方の目は爛々と輝き、目線がサーチライトのように私の身体の上を這っています。
待てよ、「大人の男は」って・・・?では彼女はまだ大人ではない男を犯したことがあるということか?
私の中で瞬間的に空白になっていた、譲君を含む男子生徒のいじめ問題が別の側面を持って蘇えってきました。
(続く)
(作者・美憂)
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